今年は梅雨入りが20日ぐらい早いみたいですね。
またどんより鬱陶しい日が続くんでしょうか。
私たちはたくさんの鶏と向き合いながら「自然養鶏とはどんなものなのか。」「なぜ、自然養鶏でなければならないのか。」・・・。
いろんなことを考えています。
もちろんチキントラクターがどのように活用していただけるか。それがどんなふうに使われる方にメリットがあるのか。これからの時代にどう影響を与えてゆくものなのか。
ひとつはっきりしていることは、家庭養鶏はご家族の健康的な暮らしにつながるということです。
家族みんなで鶏を健康で丈夫に育ててあげるとびっくりするような卵を産んでくれます。(元には戻れないという声が聞こえてきます。笑)
もちろん鶏の飼い方なんて、みんな最初は素人です。
鶏をよく観察し「健康で丈夫に育ててあげること」を考えていただきたいのです。
鶏だって風邪をひいたり体調を崩すこともありますが、できるだけ自分自身で対処できる方法を研究しておいていただきたいのです。もちろん私どもに連絡をいただければできるだけ協力はしますが。
きっと鶏を通じて感じるものや入ってくる情報は、ご家族の健康にも役立つはずです。
何度もお伝えしていますが、鶏は感情豊かでいろんな表情を見せてくれます。
そして、残念ながら彼女たちの一生は我々と比べるとあまりにも短い。
とくにオスのいるコロニーを見ていると、生き方や死に方まで考えさせられたりします。
じつは4羽いたブロイラーのひよこが2羽になってしまいました。
原因は栄養不足としか考えられず、とても残念です。
ご存知かもしれませんが、うちは発酵飼料を作っています。
ひよこ用には配合を変えて作っていますが、死んでしまった子がそれを食べて栄養が足りなかったということになるわけです。
今年は1月から毎月のようにひよこが入り、みんな同じものを食べて育っているわけですが、ブロイラーという人の手で作られた鶏には、無理があるのかもしれません。
要するに人工的に作られた鶏には人工的な環境と人工的なエサというものもワンセットで改良されているのを感じています。
もちろん肉用種なので目的は肥育。ひたすら食べ、肉をつけるということ。
残った2羽のうち1羽が血便を出したこともあって、コクシジウムなど回虫を疑い、同じケージ内にいたひよこたちに蓬(よもぎ)のデトックスウォーターを飲ませることにしました。
蓬(よもぎ)に含まれるフラボノイドとピネンが細胞に侵入した菌に強い抗菌作用を示し殺菌・抗菌作用の効果があること、同じく蓬に含まれるサントニンには虫くだしに効果があります。
これまでにも活用してきましたが、概ね2、3日で効果が出ます。
先ほど書かせていただいた「鶏を健康的で丈夫に育てる」こと。そして、「自然養鶏」で人がすること。
ポイントをひとつあげるとすれば、このデトックスウォーターもそのひとつになりますが、自然界を知ることと言えるかもしれません。
熊が里山にわざわざ下りてくることも、野生動物がわざわざ鶏を襲うことも、それぞれ理由があるわけです。その理由を探らないで彼らを悪者扱いすることはいけませんし、いろんな場面で言えることですが、偏った考えから良くない方向に進んでしまいますよね。
自然界に目を向けるとわからないことばかりですが、理由がわかると面白いです。
まずは観察することから始めませんか?
自然に負荷をかけない方法を選ぶべきということもきっとご理解いただけるはずです。