私どもが拠点としている新潟県十日町市郊外は、言うなれば日本海側に向かって広がる野生の宝庫の入り口という位置になります。シーズンごとに目にする動物に違いがありますが、この時季は近い場所にキツネとアナグマがいます。そして、ツキノワグマも。
私たちのチキントラクターは、実際にそんな自然の宝庫で稼働しているんです。
近所の農家さんからは、「けっこう大型のケモノがいるから鶏なんてすぐにやられてしまうよ。」なんて言われますが、私たちがこれまでに行なってきた実験は、観点を変えながらたくさんのことを試してきたんです。
なので、「まだやられてないのはなんで?」なんてことになるわけですね。
観点を変えながらと書きましたが、具体的にはおそらく100を超えるものになるので書き出しませんが、一番大事にしてきたことは野生動物を悪者扱いしないことです。
生物多様性の尊重ということになりますが、男性は女性を、強者は弱者を、見えない微生物にまで思いやりを。全ての成功はそんなことから生まれるような気がしてならないのです。
そして、何よりも格差のない世界中の平和に向かうために必要なことを、いつも思い描いているんですが、なかなか、、、。
烏骨鶏の1年生チーム、27羽が、新しいチキントラクターに入りました。
移動式の産卵小屋とセパレート式のケージ(約1坪)という構成になります。
完全に烏骨鶏仕様で、産卵は深めの籾殻プールになっています。
まだ産卵までは時間があるんですが。。。
最後は制作中の写真ですが、これまでのチキントラクターとはいろんな部分が違います。
屋根(換気の仕組み)、出入り口(ケージがセパレートであるために側面から開閉するシャッター)のほか、車輪の高さ分、小屋が浮いている構造なので、天敵動物の対策も工夫しています。(この画像は施工前となります。)
いずれにせよ、完全でないものは販売できるわけがなく、実証実験を重ねた後、商品化するかどうか検討することになりますが、その場所の広さに応じてケージさえ用意すれば、移動式鶏舎(産卵小屋)は使いまわせるわけです。何よりも、鶏にとってもストレスがないと考えられますよね。