『世界の亀山』が終わった。
シャープが液晶パネル事業部の撤退が発表されたのだ。
建築大工や家具木工。ニワトリ大工の仕事、ニワトリと、何が関係あるのかと思われるかもしれないけど、田舎大工のアイデアは、『世界の亀山』ブランドには欠かせない液晶パネルの露光工程に役立てていただいてきたんです。
実際に亀山の工場にも何度も足を運びましたし、製造チームの会議では多くの打ち合わせと試作を繰り返していました。
それがどうしたのかと思われるかもしれませんが、その時に必要となった材料力学、素材の応力など物理の捉え方は、田舎大工の頭にはまるでなかったものだったんです。
これまでの取り組みを褒めてもらいたいとか、そういうことではなくて、その頃から製造業の現場にも首を突っ込ませていただいて、勉強させていただいたことが、今、チキントラクターに生きているんです。
詳細は書きませんが、見えている部分に何十箇所も『世界の亀山ブランド』が生きている(?)
いやいや、ほんとに生きているんです。
アナログの大工が最先端のデジタルのエキスパートの皆さんにお世話になって、感謝しかない。
シャープの液晶パネル事業部がなくなっても、彼らはものづくりの熱を冷ましてしまわないことも知っています。
これからも日本が豊かになる方向に、微力ながら自分もやっていけたらと思います。