
今回は犬小屋です。

チキントラクターと同じで杉のACQ注入材です。
住宅の周りに置く木製品は、なんといってもシロアリの問題があります。

犬小屋や鶏舎、チキントラクターなどにシロアリが入ってしまったら仕方ない?
いやいや、シロアリがそれだけで去っていくと思いますか?
建築に携わってきてシロアリが孵化する前にウッドデッキを撤去してほしいとか、ガーデニングに使われた枕木をACQ注入材と取り替えたいとか。いろんな現場を見てきました。
シロアリが住宅の周りの木造物に入ってしまった場合、かなりの確率で住宅の床下の土台に沿って行列を作ります。
行き先は、キッチンや洗面・脱衣、浴室周辺、いわゆる水回りです。

ではそこになぜ向かうのか。
目的は「腐朽菌(ふきゅうきん)」なんです。
要するに木が腐り始めた場所ということですが、木材に腐朽菌が発生すると木が柔らかくなって、そこをシロアリが食べ始めるというわけです。
今回、ご紹介する犬小屋もチキントラクターも全てACQ注入材で作っています。
このACQ注入材は30年も腐らない木材なんですが、正しく言うと30年もの間、腐朽菌が発生しないのです。
つまりシロアリが来ない。それだけではなく注入しているACQと言う薬剤は天然由来で殺菌成分を含んでいるというメリットもあります。
なんでも使い捨ての時代、安く手に入れられるものに飛びついて買ってしまうけど、案の定長持ちはしません。それを考えると果たして安い買い物でしょうか。
腐らないだけではなく杉は調湿性や断熱性というものがあり、生体のストレスを少なくしながら好環境を維持していきます。
個人的なことかもしれませんけど、やっぱりこの時代にもっと大切なことを伝えていきたいから長く使えるモノづくりをしていきたいと思います。
