生命の誕生というのは美しいものです。
おっさんになっても感動で涙が出てくるんですよ。
いろんな人に見守っていただいておりましたが、今日の午前10時頃、第1号が誕生しました。
ぴよぴよ、ぴーよぴよっ。
元気です。
案の定、産卵(孵卵)箱から飛び出してというか、落っこちてあったかいお母さんのお尻に戻れなくなってました、、、。
ひよこ用の階段を作って対処。
別の場所でひよこランプを使えば安心なのかもしれませんが、ここはやはりお母さんの育児に任せたいと考えています。
その後、夕方にふたつ目が誕生。
気温が下がっていく時間帯ですが、こちらも生命力と母鶏に任せます。
もちろんオスがいて有精卵となって、それを母鳥が3週間、飲まず食わずで抱いて、温め続けるわけですが、その卵がすべて確実に孵ってくるわけではありません。
子孫を残すことだけに命をかけてボロボロに汚れながら、文字通り一生懸命な母の姿がそこにはあるんですよ。
鶏卵業界では一般的に孵卵場や種鶏場という業者があって、機械管理によって週に2回ほど孵卵させてワクチンを打った後、養鶏場などに出荷されます。
その後、卵をうむ頃にはバタリーケージに入れられ、卵を生産するだけの一生を過ごすわけです。効率性から密飼いにし、病気予防のための飼養管理をする。
いくら考えても日本の養鶏スタイルは、虐待としか考えられないんですが、スーパーで販売されている卵の値段を見て、皆さんはどんなことを感じられてるでしょうか?
バタリーケージで不自然な飼い方をして卵を産ませたり食肉用に育てたりする虐待的な日本の畜産に対して、EU、その他各国ではこれを禁じ、動物愛護を目的とした平飼いや放し飼いなど福祉養鶏への動きがとられています。
値段が高いものより安いものが選ばれるのは、仕方がないのかもしれませんが、そもそも鶏が一生懸命産んでくれる卵が1個10円というのはおかしな話です。
安ければいいのではなくて、まともなものを選択する時代が来て欲しいと願うと同時に、良質な卵を産んでくれる健康な鶏を育てるために努力しなければとあらためて思う今日この頃ですが、今日というめでたい日に、親鶏とこの環境を与えてくれている人々に感謝したいと思います。
烏骨鶏の初生雛の成長も映像にまとめていきたいと思います。
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