チキントラクターで鶏を飼うことを検討されてるお客さまには、ほんとにいろんなお話をしています。
もちろん鶏を飼うことが初めての方も多くて、ほとんどのお客さまが“生命を扱うことの責任と不安”を抱いておられます。私どもは飼い始めても気軽に相談していただけるようにフォローしていける体制を作っています。
日光って想像してるよりも大事? エサとか鶏が食べてはいけないものとかあるの?
そもそも自宅に生き物がいると旅行とか出張に行って留守にできない??
まぁ、いろいろ考えられてると思います。
もちろんコケコッコーと鳴くオスが住宅地にいるとたいていは近所迷惑になりますし、ご近所と険悪な関係になることは大問題ですよね。
あとは鶏って懐いたりするの? とか。
このところ、その話題をちょくちょく取り上げていますが、今日はよくご相談を受けるということもありますので「エサ」について、お話します。
市販されている配合飼料は、栄養バランスが良くて安心される方も間違いではないのですが、私どもでは草地にチキントラクターを置いて鶏に草や虫を食べさせてあげるひとつの自然養鶏という形を大切にいただくこと。草がなくなったチキントラクターの跡地に負荷をかけない(また草が育って虫が集まる)循環に着目していただきたいので、家庭菜園や園芸が好きな方はご存知かもしれませんが「ぼかし肥料」のお話から始めています。
「ぼかし肥料」とは、米ぬかや油かすなどを微生物で発酵・分解させたもので、土に漉き込まれた後も微生物による分解、発酵が続くことで土が豊かになってゆく。つまり農作物が本来の味でしっかり育ってくれる。おいしく食べ終わった野菜くずや残渣はまた微生物が発酵して分解し、また土を作るというサイクルです。
自然界に放たれた鶏は、腐葉土や地面を引っ掻いてそこにある発酵したものや腐敗したものを食べています。いわゆる腸内フローラ、美しい腸をというものを保っているわけですね。
毎日フレッシュなサラダ(草)を食べ、虫を食べ、そこに栄養を補えるものがあるとしたら、「発酵飼料」しかない。私どもはそう考えているわけですが、「ぼかし肥料」と考え方が同じなんです。
昨日は宝の山を見学に長野まで出向いてきました。
酵素たっぷりの堆肥を作っておられる業者で、この酵素堆肥については、おが粉(樹木の鋸屑)・ふすま・米ぬか・コーンコブ(とうもろこしの芯を粉砕)などで「きのこ栽培」を行った後の『使用済培地』を原材料とし、梅、ビワ、松、柿などの葉から抽出した酵素液と糖蜜・おから・稲わら・籾がら等の天然素材を混合させ、複合醗酵を繰り返しながら5ヶ月間ほど切り返し『完熟』した酵素堆肥に仕上げているんだそうです。
ちょっと姿は違うかもしれませんが、ビオフェルミンです。^ ^
私どもはこれを仕入れさせていただいて、発酵飼料の原料に加えます。
出来上がった発酵飼料は、草や土の上で(容器ではない場所に)給餌します。そして、そこに残った微生物が土壌を発酵させて次のフレッシュな草を育てるというわけですね。
面白いと思いませんか?
何もなかったただの草地に起こる自然の循環に人と鶏が協力をすることで生み出されるもの。まだまだ私自身も興味が絶えないんです。^ ^
ご興味のある方は、ぜひご一報くださいね。