今日は昨年の写真をご紹介します。
これは田植え前の写真です。
向こう側は、不耕起栽培による魚沼コシヒカリの田んぼです。
鶏が草を食べ、地面をひっかきながら虫やミミズを探した跡・・・。
そこには鶏糞やこぼれた飼料も混ざっています。
こちらは秋の稲刈りの後。
不耕起田の中を7台のチキントラクターが稼働しました。
草や苔も食べていますが、草の種を食べています。
こうやって草を減らすことができるわけですが、同時に鶏糞混じりの土は草を育てるという効果もあります。
鶏が草を食べながら自分たちが食べる草を育てているということが言えるのです。
有機栽培、自然農法というものは、草との戦いであるとも言えるのですが、草が生えることで自然に耕されるということをご存知ですか?
鶏が草の根っこまで食べてるところはあまり見ませんが、光合成できなくなった草は根っこが溶けていきます。そして根っこがあった部分が空洞となって土が柔らかくなるというわけです。それでも草は生えてくるんですが、その前に稲を成長させ草に光が当たりにくくする作戦です。
草のある土壌には多くの微生物がいるので、すごくエネルギッシュな圃場で野菜や稲が強く丈夫に育つわけですね。そして何よりもおいしい作物が育つのです。
鶏にとって「雑草」は新鮮野菜。有用微生物群の土壌はプロテインといったところでしょう。
ヒトと鶏と大自然。おたがいさま、おかげさま、お世話様。
そんな平和な関係が世界中にあれば、みんな仲良くできるのに・・・なんて、思うわけです。