特注というと、どんなイメージでしょう。
“スペシャルなオーダー”なんてことになりますよね。
今回は、いわゆるオーダーメイドとは違うんですが、いろんな部分をそこならではの使い方ができるように作り込んだチキントラクターのお話です。
おそらくご覧になったことがあると思うのですが、HC-ACQ-K というタイプで、未だカタログに未掲載の“裏メニュー”です。
これだけいろんなところで伝えてるので裏メニューというのもどうなんでしょうか。笑
1坪以上というサイズのチキントラクターで、小屋とケージが分離式、ケージは屋根をはずせばぺったんこに折りたたんでしまえるというのがこのモデルのチキントラクターです。
冬場と夏場の使い方を大きく変える場合に、いろいろ姿を変えるトランスフォーマー・チキントラクターなんです!
今回の変身パターンは、詳細をお伝えすることはできませんが、ご依頼いただいた方は長野県北部の雪の多い地域にお住まいなんです。積雪量は1mから場所によっては1.5mというところでしょうか。
関西出身者の自分自身が雪国で暮らして感じてきたのは、積雪50cmを超えたところで急に厄介になることです。笑
歩くことはもちろん、とにかく外での活動はできなくなるんです。
温暖化で雪そのものも湿った雪が多くなっているんでしょうか、さらにそれが1m以上積もってくると外にあるものを破壊していきます。家屋が倒壊することがあるなんて、想像できます? (T ^ T)
ほんとに冬は心配しかないんですよね、、、。
つまり上の写真のように、圃場や庭にチキントラクターを出しておけないので、屋根の下や倉庫などに格納する必要があるわけです。
夏場、外に出していたものをしまうことは、屋根の下に場所があれば簡単なことかもしれませんが、なかなか1坪強の大きさのものをそのまましまい込むというのは、場所がなかったり移動する労力は大変なものです。とくに我々おっちゃんおばちゃん世代には。笑
そこで小屋は4つの大きいめの車輪で自在に動かせ、ケージを畳んでしまえるというのをカタチにしてみたのが、HC-ACQ-Kというものなんです。
金網の屋根をはずせばこんなふうに。。。
小屋は独立していて、そのまま動かすことができます。
と言いますか、ここまでは前置きです。笑
それは特注ではないんです。
このチキントラクターは冬の間は、屋根の下にセットされるんですが、ほかと違う目論見は、金網の屋根の部分にほかのチキントラクターが載せられる。なぜか天守閣をイメージしてしまうのですが、親亀の背中に小亀が乗ってるように、MCクラスのチキントラクターが載せられて、それぞれが冬の間の飼育ケージとして活躍することになるわけですね。
レギュラータイプとしてのHC-ACQ-Kと違うのは、上部からの重量(負荷)に耐えられるようにケージに梁を増設していることと、屋根を分割できるようにし、MCクラスの接地面積に合わせたということになります。
どうしよう。どうしよう。それが欲しいけど、どうしていいかわからない!なんていうことも、ぜひ気軽にご相談ください。
必ず実現する方法を探します。思いつきで無駄遣いは厳禁ですよー。
ややこしくてわからないという方もおられるかもしれませんが、製作風景の映像を見ながら参考にしていただければと思います。