徳島県の山奥。
傾斜地の果樹園にチキントラクターをお届けしました。
果樹の株元に近づけられることと、飼養されているニワトリが大きい身体の肉用種であること。
果樹と鶏と草や土壌をチキントラクターが結びます。
すべての自然に負荷を与えない。共存共生という循環がそこに生まれるのです。
傾斜地はニワトリにとってストレスではないか。そういう疑問があったそうです。
肉用種(ブロイラー)の身体は、脂肪をつけて太らせるのではなく筋肉が大きく育つという特徴です。つまり筋肉質でマッチョということになります。
肥育の現場では肉にするために50日足らずの飼養中にひたすら餌を食べさせて、体重を増やして、屠殺解体されて鶏肉として販売されます。
最後には歩くことも飛び跳ねることもできずに仰向けにひっくりがえって自分で起きれなくなってしまうこともあるそうです。自分の足で食べたいものを探すことができないというなんともかわいそうな身体に育てたくない。そう考えると、傾斜地を登ったり下ったりする中で、肉用種の鷄は足腰を鍛えられ健康的に過ごしてくれるはず。
つまり自然界に負荷を与えない果樹と鶏と草・土壌の相関図の中に「傾斜地」という都合のいい条件が加わることになるわけですね。
接地面の網はドック式と呼んでいるスタイルで、枠に張った網を最初に地面に起きます。
その上に組み上げるチキントラクターの広さはちょうど1坪。
ご想像通り傾斜地で移動しながら使うには大きなチキントラクターですが、移動しやすい条件を求めて作っています。
こちらの映像でわかるでしょうか?
すべて折りたたんだり嵌め込んだりすることで、狭い通路も通って階段をおりて、傾斜地の果樹園に辿り着いているのがわかると思います。
逆にいうと、その場所に大きなチキントラクターを運び込むことは難しいのですが、この時はご家族の女性お二人がその日に初めて見るチキントラクターのセッティングをされています。
もちろん数回、移動されると扱うことも慣れていかれるはずですが、私どもがお届けする“特別”をご理解いただけるでしょうか。
ここにも『ヒトと自然といい関係』があるわけですね。
ご家族と鷄たちと(ワンちゃんたちも)いつまでも笑顔があふれる農場を守っていただきたいなぁと思います。