今シーズンはハイエンドモデル(HC-ACQ-K)のご依頼が増えています。
ハイエンドモデルは、サイズ、材積、金物量、手間などすべて増えることから非常に高価なチキントラクターとなっています。
ただ、動物の習性や行動などから安全性を高める設計をしていて、ほかのチキントラクター同様、獣害ゼロを誇っています。
写真を見てすぐにお気づきになった方もおられるかもしれませんが、ステンレス製の亀甲金網と同じくステンレス製の溶接金網が重なっているケージです。
亀甲金網と溶接金網はそれぞれ独立した固定方法を取っていて、ステープルが抜けないこと、溶接金網の端っこが抜けない施工をしています。もちろんこれも徹底的にテストを繰り返して数値と実際のテストから標準仕様を決定しています。
もちろん標準仕様のハイエンドモデルは、溶接金網と二重ではありません。
なぜこのチキントラクターにはさらに強化しているか。
じつは対象動物動物がツキノワグマなんです。
念のため、弊社のチキントラクターの防獣性は大型犬以上の動物ではデータがありません。ツキノワグマが生息している場所でも実証実験は何度も行ってたのですが、ここ数年のツキノワグマの行動は気候変動と同じように『異常』に感じているんです。
酷暑が厳しい日が続いて周囲にいる昆虫も元気がなくどこかバテているかのように見えますし、生態系もおかしくなっているのではないかと心配になったりしています。
ツキノワグマからニワトリを守ることができるか。
チキントラクターは襲撃に抗う耐力を考えて作っていますが、ツキノワグマから守るためにはチキントラクターだけではダメで、さらに工夫が必要です。
こういう場で記事として書くとうまく伝わらないことがとても多いので、今回はあえてその方法は書きません。
その前にやっぱりまずチキントラクターの構造が重要です。