大雨による静岡県熱海市の大規模土石流の被害に遭われた皆様に対して心よりお見舞い申し上げます。
私自身、10年以上前に住んでいる地区で鉄砲水の被害があり顔馴染みの老夫婦が住宅ごと流され亡くなられたという経験があります。
自然の猛威に対して、無力で何もできなかったことを大きな災害が起こる度に思い出します。
地球規模の環境の変化、異常気象の裏側に見える度を超えるほどの人間の誤った開発。
田舎の熊が山から下りてきて人を襲ったというニュースも、鶏を襲いにくる野生動物の行動を見ていても、今回のような山の災害はほとんどがそうじゃないかと思うぐらい人がきっかけを作っていたり、長い時間をかけた開発が原因だったりするわけです。
責任が誰にあるかということではなく、人が関わることがなければうまくバランスがとられているとすると、自然の循環や自然界の様々な働きがどんなものか、もっとよく探って理解するべきだと思うのです。
私たちは『自然養鶏』や『福祉養鶏』というものの形を追求しています。
自然養鶏が自然っぽい養鶏じゃなくて、鶏が本当に幸せな形とはどんなものか。
鶏が喜んでくれていても、なかなか完成形が見えないものですが、どんな時でも、
自然に負荷をかけない。
生態系を崩さない。 というのは、絶対的ルールだと思っています。
その延長線上に今回のような人為的な大災害があったり、野生動物の絶滅危惧なんて問題があるからです。
野生の熊が山から降りてくることも、猿の大群が人里に洗われることも、彼らにとっては人為的な原因があっての行動なんですよね。