先日、兵庫県内のレジャー施設で3階の床が陥落して、親子連れのご家族が重軽傷を負ったという事故が発生しました。
若い頃からそういうニュースを見ては自分はお客さんのことを最優先に考えて妥協しないモノづくりをしようと思ってきました。
個人的に気に入らないのは、木造の大きな建物であるにもかかわらず、建築基準法の対象ではないというコト。
つまり地方自治体による許可や検査を受けることなく造られているコト。
そしておそらく施工者自身がどれぐらいの時間で木が腐ってしまって、どういう問題が発生するかを理解せずに作ってしまっているコト。
例えば建築基準法の対象であっても、認証を受けた構造金物で固定されていたり、計算上の強度が合格ラインだったりすると検査官もなんの違和感を感じることもなく「検査に合格した建築物」となってしまうことも考えられますが、残念ながらいまだにこんな事故は起こりうるものです。
20代前半に経験した阪神淡路大震災では木造住宅の破壊状況がひどく、建築基準法が改訂されました。
でも、私たち大工の間では、そもそも崩れてしまった建築物は施工に問題があるものが大半だったんです。
つまり建築基準法を変えたところで、検査を徹底したところでどの程度、マシになるかと見ている職人も多くいたはずです。
結局、事故があると原因を追求するよりも被害者の運の悪さに目がいく一般的な目もあるでしょう。自分じゃなくてよかった〜なんて人もいるのかもしれませんね。
私たちの『循環型創造』への思いは、そんなモノづくりを許しません。
機能性・利便性・発展性。そのすべてが、自分たちだけじゃなくお客様と共有できるものと考えています。
チキントラクターの機能性には「腐らない」ことも含まれています。
そして、それは「洗える」という利便性につながって、
いかに自己流で「使いこなせるか」という発展性へとつながるわけです。
映像で洗浄しているのは数年間、私たちの農場で活躍したチキントラクターです。
現行モデルとは違う部分もありますが、廃盤となる前のスタイルで同じタイプのチキントラクターが今も各地で活躍しています。
鶏を飼いながら様々な実験にも使用してきたチキントラクター。
いろんな思い出があるものです。
中古品ではありますが、もちろんまだまだ使えます。
次のユーザーのもとで鶏の楽園を築き上げてくれるでしょう。