豪雪地帯の冬はチキントラクターを庭や圃場に設置しておくのは難しいんです。
例えば雪の重みで壊れることがなかったとしても、鶏の世話のための通路を確保するのも人手では難しく無理です。
つまり冬の間、チキントラクターを外に出しておくと春まで鶏の姿を見れなくなるイメージですね。
鶏は冬眠する生き物ではありませんから、生体としては春まで痩せずに冬を越すことがとても重要ですので、飲まず食わず雪がなくなるまで過ごすというわけにはいかないですよね。
もちろん一年中、豪雪の暮らしをベースとしている場所は一般的ではありません。そういう意味では今日の記事も私どもだけのお話です。
例えば50cm程度の雪が降る場所でも一年中、チキントラクターで飼養されてる方もおられますので心配な方は些細なことでも気軽にお問い合わせくださいね。
雪が解けてなくなって、来週はゴールデンウィークだというのに草はまだまだ。
関西出身の感覚だとやっぱり1ヶ月半は遅い春という感じがします。
この圃場も2m以上の雪があった場所です。
厳しい冬を乗り越えて移動しない平飼い鶏舎で越冬した鶏たちもようやく草や土の上に出ました。
もちろんネズミもたくさんいる豊かな土壌です。
残念ながら鳥インフルエンザウィルスを運んでくる対象ですから衛生管理としてチキントラクターの周囲は1週間に一回、消石灰を撒いて侵入者を消毒する対処をしています。
ただ、販売しているチキントラクターも同じですが、風通しがいいように設計をしています。鶏の背丈を考えるとその足元付近に消石灰の細かな粉を撒くことも少し気配りが必要だと思っています。
吸い込んで喘息などを引き起こしたりするのもかわいそうですよね。
ということで全体を覆ってしまう必要はないのですが、一時的に風通しを悪くします。
もちろん雨よけもありますが、基本的にうちは雨もかかる自然養鶏ですので、この時ばかりは過保護な環境に見えますね。^ ^
同時に越冬鶏舎に敷いていた厚さ10cmほどの籾殻も畑などに運び出します。
鶏糞や発酵飼料の余りなどと混ぜ合わさって乳酸発酵した堆肥として効力を発揮してくれるんですよ。
2ヶ所ですが、それぞれ一輪車や運搬車で25杯とか、結構な量ですのでちょっとした肉体労働ですね。
お客様にチキントラクターをお待たせしている時は、もちろん製作スケジュールが優先になりますので、敷き料の運び出し作業も夜遅くにやったりしていますが、真っ暗でも雰囲気を楽しみながら、今年も春の準備ができました。