まだまだすごい量の農薬を畑や田んぼに撒いている農家さんがいるようですが、自宅用の作物は減農薬や無農薬で栽培されているようです。
農薬がどんなものなのか、知っていながら利益のために取り入れるしかないんでしょうか、、、。
先日もある農家さんから鶏の餌にあげるよーと米と糠をいただいたんですが、鶏はそれを食べずに残していることからそれが農薬まみれであることがわかったんです。
うちの鶏をなんだと思ってるのか。憤りを覚えましたが、そういう人だということで残念ながら今後の付き合い方を考えたいと思いますが、人様の口に入るものを生産するなら飼料の管理を徹底しなければならないと反省したしだいです。
もちろん鶏の飼料は、いいものを揃えて作っています。
だからこそ鶏も異変に気づいて「これは食べ物じゃない」と表現してくれたわけですね。
さて、私どもが実験を兼ねて使用させていただいている新潟十日町市の不耕起栽培圃場では、田植えが終わり水が入りました。
毎日観察していると、この水の中もどんどん賑やかになっているのに気付きます。
待ちわびていたかのように楽しげに泳ぎ回る虫がいたり、おそらく目に見えないほどの生物ものびのびと生きているように感じるのです。
ここは生き物が生きてゆけるビオトープ田んぼです。
農薬や除草剤の影響で昔はそこいらじゅうにあった田んぼも少なくなりましたよね。
黄金の国、ZIPNGと呼ばれた時代は間違いなく今とは比べられないほど“黄金”だったんじゃないか。どんなに素晴らしい景色だったんだろうと考えさせられたりするんです。
我が家には赤ちゃんの頃に、縁あってやってきた2匹の亀ちゃんがいるんですが、今日は仕事の合間に「亀トラ(亀ちゃんトラクター)」を作って田んぼに出してあげました。
生き物を扱う仕事をしてる以上、その生き物が生きる環境には最大限工夫してあげることが最も大事だと思っているんです。
亀ちゃんも野のものを食べて日光を浴びて、健康でいて欲しいです。
文字通り“もの言わぬ生き物”だからこそ観察することが大切になりますが、今日のところは気持ちよさそうに過ごしてました。
もしかしたら2匹の亀がいることで、アイガモちゃんや稲の生育に効果があったりしないかなぁとか、いろいろ考えます。
残念ながら2匹の亀は外来種のクサガメなんですが、外来種ってなんでしょうね。人間だって元々は外来種じゃないか?なーんて、思ったりします。
とにかくみんながいて豊かならそれでいいと思うので、「害」がないようにしてあげられるならそれは素敵な仕事じゃないかと。
こういう場所でいい米が育つ。
そんなお話を今年もたくさんしていきたいと思います。
亀ちゃん、いつまでも元気でいるんだよ。。。