いろんなところで偉そうに文を綴っておりますが、私自身は農業の知識は無に等しいです。
ただ、お客様に無農薬や有機栽培に取り組んでおられる方が多く、いろんなことを教わってばかりなんです。
今日のタイトル、「不耕起栽培」なんて言葉も知ったのはつい最近のことなんですが、私どもが拠点として使わせていただいている農場が、いよいよ週末に田植えということで準備の様子を数回にわけてご紹介したいと思います。
ここは新潟県十日町市。周囲の田んぼはすでに田植えが終わってて水が張られています。
スタッフの女性が自走式の草刈り機できれいに草を刈っておられます。
不耕起栽培には年中、水を張ったままという方法もあるようですが、こちらではこの状態で田植えをします。つまり田植えのイメージに反してサンダルでもできる田植えということになります。
その様子はまた後日、お伝えできればと思いますが、この不耕起栽培田に稲がある時期と雪がある季節を除いてチキントラクターによる鶏耕を私どもが行わせていただいています。
いよいよ田植えということで、今日はチキントラクターと鶏を田んぼの脇の畦畔に引き上げ始めました。
籾殻と蕎麦殻の堆肥の山も時期によっては鶏の遊び場になるわけですが、私たちの鶏卵の生産は、このように鶏を農薬や除草剤を一切使っていない安全な土の上に置くことで行っています。
このような場所で行う理由は、安全でおいしい卵であることはもちろん、鶏が健康により自然な形で成長してくれることにあります。
有用微生物群と呼ばれていますが、この土壌の中にはいわゆる善玉菌によって生物がたくさんいて、それを目的にいろんな野鳥や野生動物もやってきます。
人工的に操らない養鶏ですので、産卵率や野生動物などデメリットももちろんあります。
飼養管理の工夫も必要になりますが、野生動物に襲われても打ち破られることがないことを実証しています。
不耕起栽培とは読んで字のごとく、耕さない栽培方法です。
耕さない圃場で鶏に草を食べさせて卵を販売するというとすごく簡単でラクなように思われるかもしれませんが、日々、細やかな管理や栄養補充が必要になります。
これまでの研究や多くの方のご協力によりほぼ自家製でその日の分の飼料を作っています。ヒトの健康のために農薬が要るかどうか、防腐剤やホルモン剤が要るかどうか、どうやったらそれを減らし、なくした食を提供できるのか。
従事するならやるべきことはそれに尽きると思うんです。
チキントラクターをご注文いただくお客様ともそういうお話をさせていただいております。
例えば、鶏の餌は市販の配合飼料でいいのかどうか。鶏のためには本当は、どんな餌を用意すればいいのか、など。お住まいの場所なども考慮していろんなご提案をさせていただいたりしています。
さて、不耕起栽培で栽培されるのはブランド米である「魚沼産コシヒカリ」です。
今年もこの田んぼで生産される米と卵は驚くほどおいしいでしょう。
いろんな方とコラボで「おいしい詰め合わせセット」の販売も計画してるんですが、ご期待に添えられるよう今後もまだまだ努力と研究を重ねたいと思います。