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TOP > 自然養鶏にわとりブログ > 30年腐らない“強さ”について

30年腐らない“強さ”について

2023.02.07

「うちは30年ももたなくていいからもうちょっと安いものは作れない?」

時々、そんなふうに聞かれることがあるんですが、30年間腐らないということについて、少し説明させていただこうと思います。

もちろん30年間の耐用年数は、嘘ではありません。
不朽菌という腐れの元となる菌の発生を30年間、抑制することで腐ることがありません。

標準仕様として使っている木材は、杉。

軽くて調湿性の高い木材ですが、いろんな木材の中でもっとも水湿の影響を受けやすく、つまり腐りやすい木ということになります。

あるお客様が作られた鶏小屋のスノコがあるのですが、私どもが用意したACQ注入材ではない杉の板だったらこうなってしまったとお聞きしました。

さて、作ってからこの状態になるまでの時間は、なんと3年経った状態です、、、。

もちろん、2、3年もつチキントラクターでもいいのであれば、防腐処理してなくてもいいということになりますが、製作する手間は変わりませんので、実際には1割程度のコスト削減しかできません。
このACQを使った防腐処理の単価は、材積1立米あたりに金額が決まっていて、材料の体積(材積)から木材費が決まります。
さらにコストダウンしたいということであれば、単純に「材料(材積)を少なくす。」ということになります。

想像してください。
仮に10本の木と板、それから金網で組み上げる(応力を持たせる)ことでできあがるチキントラクター。
コストを半分にする目的で木を10本から7本。あるいは5本と減らしていくと、どうでしょうか?

もちろん必要最小限の数量というものがありますが、私どものチキントラクターは、屋外で風雨に晒されながら野生動物の襲撃を受けながら鶏を守る設計をしています。
その過酷な条件で、各部の応力、金網を張ることによる面強度などを正確に維持できるように設計していますので、じつはすでに材料の量としては最小限なんです。

では、どうやってコストを下げましょうか。

そうなんです。
各部の強度や材料の応力を無視するしかありません。住宅建築で言うとどうでしょう。
柱の太さを細くして、壁を薄くする。さらに全体的に壁を減らす。玄関ドアや窓のサッシを省く・・・ということ、、、。

と、いうことから考えますと、

30年も持たなくていいから、数年もつものを作る。というのは、数年で腐ってしまうというわけではなくて、その前に外部からの効力に弱かったり耐候性が悪かったりして「簡単に壊れてしまう」ということになります。
それをどうお考えになるかは、もちろん自由です。

ただ、残念ながら私たちはプロフェッショナルとして、それはできません。
さらに小さな命を守ることを考えると…

世の中、安価でインスタントな家具が売られていたりします。食器も衣類、なんでもそうですよね。
残念ながら長い間大切に使われることはない。それが当たり前の時代だと思っています。

そういう100年単位で移り変わった生活の変化こそが、温室効果ガスや海水温の上昇なんて自然破壊を進めて、地球をプラスチックのゴミだらけにしてしまってると感じておりますので、プロの職人として自然破壊のモノづくりはできないです。

開発設計段階の写真をいくつか。
もちろん腐ってしまうものを作ってテストもしてきました。

ここでまた想像してください。
このチキントラクターは、木材と金物でできていますが、これが壊れてしまった時に、どう捨てるでしょうか?

 

はい。木材だけなら「燃やせるゴミ」です。金属は「鉄・アルミ」かな。
ドライバーで取り外せる金物もあれば、無数に打ち込んだステープルを手作業で抜く虚しさも経験しました。嘘のようなすごい量のゴミです。

正直、これは人様に売るわけにはいかないと、自分の作ったものに恥じました。
そもそも「作る」行為が「自然破壊」になってることも、、、。

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