「鬱蒼と」という表現がありますが、「ぼうぼうに生えてる」とかいうと、草に対してあまりいいイメージはありませんよね。
そして、ちゃんと名前があっても総称して「雑草」と呼ばれたりする。
河川整備といえば、コンクリートで法面を固め空いた場所は防草シートで覆ったりして、除草の手間を省く工事を良いこととされています。
私どもが作っているチキントラクターというものも、当然ながら除草効果というものが求められるわけですが、除草剤のように根っこまで枯れさせるわけではないので、また草は生えてきます。
根っこを枯れさせるわけではないので生態系に負荷をかけないという言い方もできます。
とくに農業で草が邪魔者扱いされるのは、土の栄養が草に奪われるということと育ててる野菜や花など植物よりも草が高く成長して栽培中の植物に日が当たりにくくなるということですが、除草剤を使って(根っこ)まで草を殺してしまう必要があるんでしょうか。
とくにこれからの季節は、植物が地表の温度を抑える働きをしているのはこんな場面で感じたことがあるはずです。
猛暑の夏の木陰の涼しさはエアコンと違って特別な心地よさがありますよね。
草も同じように地面が焼けてしまうのをカバーしていて、同時に保湿の役割もしてくれてるわけです。
さて、すべての草がなくなるとどうなるか。
草取りや草刈りの必要がなくなるわけですから、お庭の花も畑の野菜も良好に育ってくれる・・・。というふうにはいきません。
草がなくなってゆくとあらゆる土地の砂漠化が進むはずです。
先ほどの木陰でイメージできるように猛暑が酷暑となり、さらに温度の上昇が進み深刻化するでしょう。というか、このところの異常気象はそれの前兆ではないでしょうか。つまり、「砂漠化が進んでいる」ということです。
砂漠になって、そこで草や木を育てようとするのが人間です。
草も育たなくなった砂の上で「オアシスを作ろう〜!」的なキャッチコピーで。笑
自然のバランスに目を向けないと、ほんとに地球の滅亡へ進む一方じゃないでしょうかね。
最近はスーパーやコンビニなどお店の買い物袋が有料化されましたけど、その目的に対して多くの人が「プラスチックごみ」の削減ができると思われているんでしょうか。
経産相のホームページでは、
「普段何げなくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考えていただき、私たちのライフスタイルを見直すきっかけとする」
とのことです。
プラスチックごみの削減にはならないことがわかってるわけですよね。
燃やせるゴミを燃やすのに使ってる燃料の消費量の方が問題だと思うのは私だけでしょうか。
ペットボトルやビニール、買い物袋はむしろその燃料になるんですが、現場の人がわかってても数字だけ見てるお役人はやはり何もわかっていないようです。
自然循環と経済活動を天秤にかけた時、どっちが重要なのか。
残念ながらそれぐらい問題視できない人間によって地球の破壊が進んでるのは間違いないでしょうね。
ほんと、どうにかならないものか、、、。