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TOP > 自然養鶏にわとりブログ > 杉の話

杉の話

2020.12.24

新潟十日町は数日、いいお天気が続いて積もった雪が徐々にとけていってる状況です。
個人的に建築や山仕事もしてきたので、どうしても雪=伐採のイメージがあるのですが、その理由も含めて今日は「木」のお話をしてみたいと思います。

私たちのチキントラクターは国産の杉の木で作っています。
すでにご存知かもしれませんが、その杉材にACQという生態系にやさしい薬剤を注入してもらい入荷します。

少し木材をご存知の方は、杉=軽い・柔らかい・しなやかなどいろんなイメージをお持ちだと思うんですが、ACQが注入された翌日、入荷の際は、含水率が100%近くで非常に重い状態なんです。例えるならどうでしょう。中身のない紙袋を持ち上げようとしたら中にコンクリートのブロックが入ってたというような状態でしょうか。

水分(薬剤)を内部まで吸い込ませた杉材は、膨らんでいるのですぐに加工すると問題が起こります。つまり寸法どおり加工をして固定した後に乾燥が進み縮んでゆくので、寸法どおりのものができないだけじゃなく、固定したビスや釘がわざわいとなって割れが発生するんです。

ですから材料が届くとまずは一週間程度、乾かすことが必要になります。
チキントラクターになりますから、雨風に晒しながらの天然乾燥となります。

上に小さな木片を置いているのは、乾燥度合いを測定するサンプルです。
たくさんの木材の乾燥の進み具合をこの木片でチェックし、概ね入荷時の重さより40%程度軽くなるのを確認して製作を開始します。

これがひとつの工程なんですが、さて、この杉の木。
選んでいる理由はいろいろあるんですが、今日は、その杉の木が材になるずっと前。つまり、山にある状態やどんなふうに育っているのか、皆さんはどれぐらいのことをご存知でしょうか?

伐採すると切り株だけが残ってその山には木がなくなり、人の手によって整備されたのち植林されます。

山では木が育てられています。
大雑把にいうと植林・間伐・伐採。およそ80年という長いサイクルの循環なんですよ。

苗木が育つのに必要な養分は、切り株が時間をかけて分解したもの。
まるで親が子を育てるかのようですよね。

上の画像もそうですが、実際にこの場所に行くと立っているのがやっとの急勾配です。
なぜ、こんな斜面で木を育てるのか。
もちろん山ですから地面は傾斜がありますが、もうひとつ理由があって、勾配が急なほど強い木が育つんです。極端にいうと切り立った壁のようなところでも株元(根元)から上に曲がりながら空に向かって成長します。その際に支える根っこ、支持根(しじこん)がたくましく成長しこれを支えるんです。

長い年月をかけて立派に成長する杉の木。その年月の間、山師の方たちの手間もかけられてきたわけですね。

雪=伐採というイメージは、冬場は山の土の水分が少なくなり、木が土から水を吸い上げる量が少ないという理由から冬場に伐採するのがベストとされてるからなんです。

私たちのチキントラクターはACQを注入していることよりも日本の気候風土で育った杉そのものが主役なんです。柔軟な特性や断熱性を30年という長期間持続させるためにACQを注入しているということになります。

杉もまた、数十年、山で生きてきた生命です。
チキントラクターとして姿は変わっても、少なくとも樹齢分は生(活)かすのが礼儀だと思っています、

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