皆様、残暑お見舞い申し上げます。
少し間があいてしまいましたが、熱中症でくたばってたわけではありません。(外仕事だったのである意味ばてまくりでしたが、、、。笑)
タイトルのとおり、千葉県の房総最南端、館山に遠征しておりました。
私どものチキントラクターのお客様であり農業大学教授であり、さながら神奈川地域の営業部長的にお世話になっているM様のご依頼で、お父様が所有される貸家の修繕工事でありました。
館山市は昨年の台風15号で多数の被害が出た場所です。
今回の現場も屋根に被災し、その後、業者も手が足りないのか10ヶ月以上もの間、仮の養生もされないまま放置だったそうです。
当然、雨漏りが酷く、住人も業者の対応がないことから引越しを考えられていたとのこと。
これは最初に連絡をいただいた際にいただいた写真ですが、ご覧のように雨漏りというレベルではありません。まるで瓦などの屋根材が載っていないような漏れ方です。
にわとりブログの内容としては全く別ジャンルなんですが、今回は、「災害で住宅に被害を受ける」という他人事ではない内容で、私どもは建築にも携わっておりますので参考事例としてご紹介したいと思います。
まず、このような状態になってしまうと大工さんや工務店などに連絡をして修理できるものかどうか相談をすることになりますよね。その上で保険を使えるかどうかなど、考えていくことになります。
この現場は築42年ということで、建物全体の傷み具合も懸念材料となり、業者としては大掛かりな改築、屋根の場合は葺き替えを提案するのが普通です。
今回も地元の業者の見積りでは屋根はすべて葺き替えという内容でした。
先月、現場の調査に伺ったわけですが、雨漏りの原因となる箇所の特定はもちろん、本当に今の屋根を解体して新しく葺き替える必要があるかどうかというところを判断するものでした。
結論として、傷んだ箇所を取り替えて、修繕と塗装によって屋根としての機能を取り戻せるという判断に至ったわけです。
もちろん塗料などは性能から選んだベストなものになりますが、葺き替えと比べるとコストは半減できる。
そして、遮熱と断熱の性能を持たせることができる。
塗料と塗装の工程も目処を立てていたわけですが、雨漏りを防ぐのはもちろん、コストを削減できる上に長期にわたって遮熱断熱の性能も発揮してくれ夏も冬も省エネになるという利点があることをお話し納得いただけたわけです。
循環型創造スタイル、無駄に壊して廃棄しないことは基本中の基本。
これもまた私ども独自のやり方だろうと思います。
現場調査から本工事まで。美しい屋根の再生を映像にまとめましたのでご覧ください。
ちなみに塗料は「ロハスコート 」というものですが、下地処理が重要なんですが、独自のプライマー処理を施しています。(すいません。映像でも省いていますが、それについては企業秘密とさせていただきます。)
密着性、伸縮性、遮熱性など、このような場合にとくに有効な施工で、今回の立地条件にある潮風の影響を考えても15年から20年の耐候性があります。
ウレタンとシリコンのハイブリッド塗装。ご検討される方は、ご一報いただき詳細をお伝えください。
40年以上、屋根を支えてきた部材。
今回、取り外し廃棄処分となりましたが、その前にできる限りの検証をしました。
それがどの位置で台風の際にどのような影響を受けたのか。
なぜ釘が緩んでいたのか。
私どものチキントラクターには、このようなものから得られたデータを活かしています。